「一言いうけどさ、さっきの失礼だったよ。家に招いてもらったら、帰り際はハグをしなきゃ。」
これは、大学時代留学したての頃に、留学先のハワイで現地の友人に言われた言葉です。
共通の友人であるアメリカ人のA子ちゃん宅に招いてもらった帰り道。車を運転しながら彼女は続けました。
「あなたがそういうつもりなかったの知っているから言うけどさ、A子ちゃん家って結構オールドスクール (古風) じゃん。あなたがハグをせずに玄関を出たとき、気まずい空気が流れたんだよ。」
ナンテコッタ…。
必死で英語を勉強し、やっとの思いでたどり着いた留学先。
まさか、言語ではなくマナーの問題で他人を怒らせることがあるなんて…。全く考えもしませんでした。
盲点を突かれるとは、まさにこのこと。
だって、ハグの仕方なんて誰も教えてくれないじゃん…。
そうなんです。言語は学べても、ハグやキスといったその国の文化を学ぶ機会って、なかなか無いですよね。
あれから10年以上経ち、だいぶ自然なハグが身についた(はず…)とは思いますが、慣れない海外の文化に苦しんだのは私だけではないはず!
そこで、この記事では
・そもそも、ハグっていつするの?!
・逆に、ハグをしちゃいけない時ってある?
・ハグ以外のコミュニケーション方法は?
というあなたのお悩みを解決すべく、日本人にとって馴染みのないハグについて、解説をしていきます。
この記事を読むことで、(今??ハグ今する??しない?!)と心の中で葛藤することが無くなります!
現在アメリカ在住の方も、これから留学や移住を検討している方も、私のように知らず知らずのうちに他人を怒らせていたということが無いよう、ぜひ最後まで読んでみてください。
では、さっそくみていきましょう!
アメリカ居住歴9年。米系スタートアップにて勤務中。
働きながら、経営学修士号を取得(MBA)。全米でトップ10%の成績で卒業。
留学、就活の経験から得た情報を発信し、アメリカで日本人が自分らしく生きることのお手伝いをしたい!
詳細なプロフィールはこちら
ハグはいつするの?
ハグは、アメリカで一般的に友達や家族、親しい人たちとの間で行われる挨拶や別れの際の行動です。
一般的には、ハグをするタイミングは次のような場合です。
友達や家族との再会や別れの時
友達や家族との再会や別れの際には、ハグをすることが一般的です。
特に長い間会っていなかった場合や、別れが長期間にわたる場合には、ハグがより一般的になります。
家に招いてもらった時
家に招いてもらった際に、玄関先で「招いてくれてありがとう」と言いながらハグをしたり、帰り際にお礼を言いながらハグをすることが一般的です。
家というプライベートな空間に人を招き入れるので、ハグをしないと素っ気なく感じる、失礼な態度だと感じる、と思う人もいるようです。
これが、冒頭で話した私の経験談ですね。
感謝や慰めを表す時
相手に感謝や慰めを伝える場合には、ハグをすることがあります。
特に、相手が落ち込んでいるときや、困難な状況に直面しているときには、相手を励ますためにハグをします。
お祝いをする時
誕生日などのお祝いの場でも、ハグをするのが一般的です。
また、相手が昇進したり結婚したりと、おめでたいニュースを聞いた際にも、ハグをすることがあります。
ハグを控えるべき場面とは?
アメリカでも、ハグをするべきではない場面があります。
以下に、一般的にハグを控えるべき場面をいくつか挙げてみます。
初対面の場合
初対面でいきなりハグをしてくる人もいますが、基本的には握手で済ませることがほとんどです。
特に異性間では、初対面の方に挨拶をする場合、握手を求めるのが無難でしょう。
ビジネスの場でのハグ
アメリカでも、一般的にビジネスの場ではハグは避けられるべきです。
特に、初対面のビジネスパートナーとの間でハグをすることは、不適切に映ることがあります。
相手がハグを望まない場合
相手がハグを望まない場合には、無理にハグをするべきではありません。相手の意思を尊重することが大切です。
特定の宗教や文化に属する人々との間での挨拶など、相手が文化的な背景や健康上の理由からハグを避けたがる場合もあります。
以前の職場にいたイスラム教を信仰する同僚は、宗教上の理由から女性に触ることが出来なかったため、ハグも握手もダメでした。
理由があってハグが出来ない場合には、ちゃんと相手がハグをできない旨伝えてくれることが多いので、心配しなくても大丈夫です。
ハグ以外のコミュニケーション方法
では、アメリカには、ハグ以外にどのようなコミュニケーション方法があるのでしょうか?
前述した通り、ハグをしない場面では握手をすることがほとんどです。
特にビジネスの場では、握手が一般的な挨拶方法とされています。
握手をする際には、相手の目を見て握手をすること。
ヌルっとした触るだけの握手ではなく、ちゃんと相手の手を握り返しましょう。
まとめ
この記事では、なかなか日本人にとって馴染みのないハグの仕方について解説してきました。
では、最後に記事を振り返ってみましょう。
ハグをする場合
・友達や家族との再会や別れの時
・家に招いてもらった時
・感謝や慰めを表す時
・お祝いをする時
ハグをしない場合
・初対面の場合
・ビジネスの場
・相手がハグを望まない場合
→初対面やビジネスは握手で対応
その他にも、「この場合もハグをする、しない」という状況を思いついた方は、ぜひコメントで教えてください!
この記事を読んで、少しでもハグというマナーについての心配事が減ったと思って頂ければ嬉しいです。
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